Live Report

1997.7.27 (Sun) at 日比谷野外音楽堂

曲順はですねぇ、曖昧なので勘弁していただくということで・・・。それから、 会話の内容、MCですけど大まかな感じで、決してその通り話していたわけ ではありませんので。ただ、意味が違ってることはないと思います。

始ったのが、18:00きっかりに、すっとステージのそでから出てきました。 三人ともジーパンにTシャツで、曽我部さんが白、田中さんが紺、丸山さ んが赤いシャツを着てました。とにかく、「素」です。え?って言うくら い普通なんです。背もそんなに大きくないし、ホント、その辺のにいちゃん が出てきて、それを何気に見に来たお客、そんな感じで、一曲目が始りま した。

『青春狂走曲』。連続で、『真赤な太陽』『会いたかった少女』 アルバム「東京」からの3曲です。そして、MC。

曽我部さんと田中さんの会話が続く・・・。
「サニーデイ・サービスです。」「この三曲は日が落ちる前にやって おきたかった曲です。晴れて良かったね、雨用の曲順とか考えてたんですよ」 とか、「田中君は和式トイレが使えなくって、野音のトイレ が和式だから、わざわざ車で他のトイレを探しにいった」とか・・・。なんだ おもしろい人じゃないかって言うのが正直なところでした。

MCなんかほとんどなくって、静かに曲をつま弾きながら進むのかなんて思っ ていたので、もう驚きの連続です。曲もCDを聴く限り、70年代のフォークっぽい感じが すごくするんですけど、もうライブでは、これぞロック!でした。音も鋭い し、激しい感じがしました。ロックバンドだって再認識。それに、楽器は、 ギター2本と、ベース、キーボード、ドラムで、あとはボーカルとコーラス、 途中で効果音で機械音みたいのを入れてましたけど、この五つだけで音をだ すっていうすごいシンプルな構成で、CDにあるようなバイオリンなんかは 使われてなかったです。密かにバイオリンが聴けるのかなぁなんて期待して いたんですけど。でも、そのシンプルさが、すごいです。どの楽器がどの音 出しているとかってすごくよくわかって、感動しました。

そして・・・
「こんにちは」
「え?え?今何て?晴茂君、マイクスタンド立ってるんだから、しゃべんなきゃ。ちゃんとしゃべってよ。」
「こんばんは」
「あ、こんばんはに変わったよ(笑)」
と、仲良しな三人のボケ・ツッコミの会話っぽく話は続いて、次の曲の紹介に・・・。

「次の曲は、5月に出したシングルで、最初95位。で、次の週、65位だっけ ?それにしても、寒いよね(笑)。曲が単調過ぎたのが良くなかったかな」とか 言いながら、『恋人の部屋』。

この後がもうわかりません。曲順は忘れまし たが『恋におちたら』、『御機嫌いかが? 』『あじさい』『新曲(題名がわ かりません)』『PINK MOON(新曲)』『旅の手帖(新曲)』『忘れてしまおう』 『JET』『白い恋人』『週末』『海岸行き』『サマー・ソルジャー』・・・あと何 かあったような気がするんですけど、また調べて解ったら書き換えますね。

『サマーソルジャー』が終わると、「サニーデイサービスでした」と言って ステージから降りて、とりあえず終わり。アンコールの拍手が続いて、だいぶ 長かったような気がする・・・、そしてTシャツを着替えて、再び登場。曽我部 さんがサニーデイTシャツ、田中さんは加山雄三Tシャツ・・・。

そして、アンコール曲、
「もう、夜と言うことで「愛と笑いの夜」っていうアルバムがあるんですけど、その中から、『知らない街にふたりぼっち』を。」
ババイバイ〜♪ってやつですね。これも聴きたかった曲の一つです。あぁ、最後に・・・と思って いたら、

「メンバー紹介の曲ができたので」
と言う話の後、メンバー紹介にゲストを呼んでいますとかで、「忌野清志朗さんです!」 と言うと、突然そでから、本人?が・・・。タイトなコートとフレアなパンツ、目 深に帽子をかぶって、ステージを跳ね回る。薔薇の花をこっちに向かって投げて、 それをゲットすることもできました。ちゃんと棘とってあるし(笑)。

「紹介するぜぇぇ〜♪」とか歌いながら、メンバーを紹介していく・・・。それにし ても、声違くなぁい?そう、本人じゃないんです。ホフベイビー! そして、紹介するだけして、すぐ消えてしまいました。この時のメンバー紹介の 曲がもうロックンロールテイストでした。

そのあと、『若者たち』に入ります。途中、曽我部さんのギターソロ、これがウィン ウィン、ウォンウォンうなりを上げて、もうフォークっぽさなんてどっかにいっちゃっ てましたね。そして、終演。

そう、いい忘れましたけど、席がなかなか良くって、前から5番目、4番目だっ たのかな?とにかく近くって、ステージまで15〜20メートル位の距離でした。野音 自体広くなくって、帰りに立ち見の席でステージをみてみたんですけど、近いです よぉぉ、あれは。なにしろ、野音以外のライブに言った経験は、東京ドームだけで すから、比べられないんですけど、前回のミスチルのドームの時、アリーナ席だっ たのに、それよりも全然近かったです。暗くなると夜風が快いし、照明が消えると くらぁくなっていいムードだし、音もばっちり。

ただ、今回のライブで、一つ気に なったのが、カメラマン。丁度ブロックの一番前だったので、前のブロックとの間 に広い通路があるんですね。そこをカメラマンが行ったり、来たり、時には真ん前 で止まって撮ってるんです。でも、まぁ、あのビデオがもし販売されるようなら、買 ってみようかなぁとは思います。なにしろ、カメラの視線(?)をずっと感じてまし たから(笑)。客席を撮っているときに、「あぁ、こっち撮ってるよぉ」とか思いな がら、右顔面に神経がいったりして(笑)。

2時間のライブでしたけど、すごい楽しかったし、興奮しました。そして、メジャー になってもらいたいし、なれると思うんだけど、なってほしくないような、不思議な 気持ちになりました。例えばミスチルなんかも昔はこんな密接感のあるライブをやっていた んだろうなぁって思うと・・・ね。それと、メジャーになると、あの「素」はなくなっ ちゃうんじゃないか、とか思います。あの「素」振りはサニーデイの色です。CDの 売上が悪ければ、がっかりする、良ければ喜んで飲み歩く、そんなさりげなさ がすごく好きです。ライブに行って、完全に虜にされた気がしました。


1997.12.10 at 川崎 CLUBCITTA'

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