Live Report

1999.6.13 (Sun.) at 日比谷野外音楽堂

野音、晴天、言うことなしです。久しぶり、東京でのサニーデイ・サービスのライブということで、ぱっと見ですが、サニーデイ・サービス目当てのお客さんが多いように思いました。 今年の夏は野音でワンマンがあるのか?まだわかりませんが、あると仮定(希望)して、一足早く野音でのサニーデイを見てきました。 しかも今日は、くるりとソウル・フラワー・ユニオンとの対バンです。イベント名「Your Bloods! -ユアブラ'99.6.13-」。 サニーデイ・サービスは、くるりの後、二番手として登場。曽我部さんはこの日だけ売っていたサニーデイTシャツ (紫地に黄色い文字でSunnyDayService 1999 Summerと書いてある) を着て登場。 今までだったら、サポートにギターで新井仁さん、キーボードで高野勲さんが加わっていたんですが、新井さんが抜けて、今回は、細野さん(Magoo Swim)がギター兼キーボードとして参加していました。

曽我部(以下、曽):「どうも。サニーデイ・サービスです。」

『24時のブルース』

今回は曽我部さんはずっとクリーム色のテレキャス一本でした。 ライブバージョンはCDの幻想的な感じよりも、しっかりとしたアレンジになってます。

:「久々に、ライブをやるんですよ、東京。緊張しています。」

『御機嫌いかが?』

『真赤な太陽』

:「涼しいですね、今日ね。あのねー・・・メンバー紹介、しますよ。ベースの田中君です。 で、ドラムの丸山晴茂、で僕は曽我部って言うんですけど。キーボードの高野君というのがいまして、 前のライブとかだともう一人、新井仁というのがいたんですけど、今日はですね、代わりに(笑)、来れなかったので代わりに、細野しんいち君に、キーボードとギターを。」

『シルバー・スター』

CDだとギターをダビング、ダビングですごく音が厚いんですけど、ライブだとそうではないので、 ちょっと物足りない・・・と思っていたんですが、だんだんアレンジは変わっていて、 今日のアレンジはキーボードが前面に出てました。大サビにはいる前のギターソロのところもキーボードでやってましたね。 でもあれはギターの方がいいと思いました。

『NOW』

『青春狂想曲』

どんな新曲が出ても、やっぱり一番好きな曲です。今日はこの曲のキーボードがあんまりよく聞こえなかったのが残念。 キーボードのオルガン音色が大事です。大サビ前のタメは最高です。

:「最近レコード出してないですよね。前はね、すごい出してたんですよ。暇は見てはだしてたんですね、レコードね。今出さないですねぇ。作ってるんですけどね、ずっと。」
田中(以下、田):「うん、今年の頭くらいから。」
:「そうなんですよ。できないんですよ、夏くらいに出したいって言ってたんですよ。」
:「そうそう、最初はね。とりあえず、シングルが・・・」
:「シングル出るんですけど、その曲、じゃあ、一曲やりたいと思います・・・」

ここで晴茂君、おもむろにイントロのドラムを叩く。

:「すいませんね(笑)。先走りタイプなんで。ちょっとね、焦るんですね、いつもね。」
:「僕らは、慣れてるけど、お客さんびっくりする(笑)。」
:「うん、そうそう、俺らは慣れてるの。」
:「まだよっ!ていうの(笑)。」
:「じゃあ、はじめてやる曲なんですけど、『スロウ・ライダー』という曲を。」

『スロウ・ライダー』

リハの時に外で聴いていて、鮮烈なギターリフが耳から離れなくて、これはきっとサポートの人が弾いているに違いないと思っていたら、歌いながら曽我部さんが弾いていたので、意外でした。 ただ、あんまりやりなれていないからか、歌が疎かになっている感じがしました。歌詞が聞き取れない! 曲は『蜂と蜘蛛』を彷彿とさせるガレージポップな曲で、とにかく、ギターリフが鮮烈です。

:「『スロウ・ライダー』という曲でした。あれなんですよ、これは録ったんですよ。」
:「録りました。8月・・・18日。」
:「それまでは何にもないんですよね。」
:「ないです。」
:「涼しいですね、しかし。本当に。いいなぁと思います。もう一曲新曲やろうかなと思ってます。」

『空飛ぶサーカス』

これは前回の「太陽と翼」ツアーでも披露した曲だそうです。だからこれが次のシングルだと思っていたんですけど。 この曲と『スロウ・ライダー』がアルバムに入ってるとしたら、なんとなく、アルバムの全体像見えてきます。 でもそうすると、アルバム『東京』っぽくなるというのは「???」という感じです。 ポップな部分がという事でしょうか。僕の予想だと、ポップなアルバムになる(なっている)と思います。

『恋におちたら』

相変らず名曲です。ベース音でドキドキします。

:「最後の曲になりますね。イベントとかって短いですよね。 毎年僕ら野音やってるんですけど、野音でいつもやる曲があって、『週末』という曲なんですけど、それを。」

『週末』

:「どうも。サニーデイ・サービスでした。」


くるりが、ソウル・フラワー・ユニオンのカバーをしたり、 ソウル・フラワー・ユニオンが、岸田君が好きだという話を聞いて、急きょ予定にない曲を入れて演奏したり、 楽屋は大盛り上がりで、終わる前からいつものように、曽我部さんが打ち上げの話をしているというのを聞いたり、 そういうイベントの良さと、さらに、各バンドがワンマンのように別々の良さを見せつけてくれて、何度も何度もおいしい、すごくいいライブでした。 しかも、この時期東京は梅雨時なんですが、天気にも恵まれ、最高のイベントとなりました。大満足。



※ セットリスト
1. 24時のブルース (24時 #15)
2. 御機嫌いかが? (若者たち #3)
3. 真赤な太陽 (東京 #8)
4. シルバー・スター (24時 #6)
5. NOW (サニーデイ・サービス #3)
6. 青春狂走曲 (東京 #6)
7. スロウ・ライダー (MUGEN #4)
8. 空飛ぶサーカス (MUGEN #3)
9. 恋におちたら (東京 #2)
10.週末 (愛と笑いの夜 #8)

曽我部さん、ソウル・フラワー・ユニオン、岸田君とセッション
11.もののけと遊ぶ庭 (ソウル・フラワー・ユニオン
/ゴースト・キネマ 1993-1997 #8)


1999.3.26 at 京都磔磔 1999.6.23 at 渋谷クラブクアトロ

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